キミの幸せを祈るうた

Supermanじゃなくても君を守りたい

夏の君に想いを馳せる


長いことジャニーズのファンをしていると、イベントの発表で季節の移り変わりを実感することが多い。でも、今年は状況が一変した。春も夏もイベントは全て中止。先日、大規模公演は年内いっぱい全て中止と事務所から発表された。

誰が、こんな夏を想像しただろう。
去年の夏、正式に金指担に降りたわたしは何の疑問も持たず当たり前のように、今年の夏も金指くんに美少年6人に会えると思っていた。

楽しみにしていたイベントが次々と中止になっていった。この状況下で開催して欲しいなんてこれっぽっちも思っていないけど、感情の部分だけ抜き出すならば「好きな人に会えない夏なんて、一体何の意味があるんだろう」ってずっと悲しかった。デビューを目指す10代のアイドルにとって、この1年は大きい。外見や身体つきの成長はもちろん、アイドルとしての変化が著しいこの時期をこの目で見れないことが悔しかったし、悲しかった。16歳の金指くんは今、この瞬間しかいないのに。ずっとそう思っていた。

そんなわたしを救ってくれたのが、この夏決まった2つのお仕事。美少年6人が主演を務める「真夏の少年」というドラマ。そして、サマパラ生配信。これらがなければ、もっとくさくさとこの夏を過ごしていたに違いない。

 


ドラマの撮影で忙しい中、3日間8公演のサマパラ公演は本当に大変だったと思う。一緒の空間で過ごせないことに寂しさはあったけれど、この夏もきらきら輝く美少年を応援できて、大好きでいられて、本当に宝物のような8月になった。

あの夏から、金指くんを好きでいられる理由をずっと探していた。それは決して彼への気持ちを見失ったわけじゃなく、自分の中でしっかり見つけてそれに向き合いたかったから。金指くんがアイドルとして真摯であろうとする姿を知れば知るほど、その思いは強くなる。あと、置いて行かれそうだって思った。置いていかれるって言ってもネガティブな意味じゃなくて、金指くんがアイドルとして、そしてひとりの男の子としてものすごいスピードで成長して変化を遂げていくから、それに置いて行かれたくなくて、ずっと金指くんのことを考えていた。


毎回同じ髪型じゃなくて、カラーワックスを使って銀髪にしてみたり、ヘアセットでかっこよく決めたり、色んな姿を楽しませてくれたこと。公演を重ねるごとに穏やかで柔らかくなっていく表情にときめきが止まらなかったこと。大人っぽく見られたいと思っていることが滲み出た、少し背伸びしたパフォーマンスの数々。でもその傍らには隠し切れない16歳の等身大の姿。愛しさでどうにかなりそうだった。ファンの人に色んな自分を見て欲しいからって理由で、これまでもさまざまな髪型にチャレンジしてきたことも知ってるから、公演ごとにちょっとずつ髪型を変えてくる金指くんが大好きでたまらなかった。金指くんを担当と呼ぶと決めたときは、こんなにも意志が強くて自分をしっかり持っている人って知らなかったけど、なりたい自分を貫く意志の強さやファンに色んな自分を見て貰いたい気持ちがあるサービス精神溢れる人なんだってさらに金指くんを好きになった夏だった。

誤解を恐れずに言うならば、金指くんは常に完璧なアイドルではないと思う。でもそれは、決してスキル不足とかそういうことを言いたいわけじゃなくて。コンサートや舞台の序盤公演は見ているこっちがドキドキしちゃうくらい緊張や張り詰めた気持ちみたいな、本人の心の揺らぎみたいなものが見えてしまうんだけど、それがどんどんほどけて成長していく姿を見るのがわたしは楽しい。もちろん、コンサートや舞台はその公演しか見れない人もいるから、本来は最初の時点で完璧であるべきって意見があってもおかしくないと思う。でも、金指くんは想像以上の変化を見せてくれるから目が離せなくて、揺らぎを見せる金指くんを見る度に、次はどんな風に変わるんだろう何を見せてくれるんだろうってわくわくする。完璧じゃないからこそ、その先に無限大の可能性を感じるんだろうな。あと、甘いかもしれないけど、取りこぼした完璧じゃない部分にこそ人間らしさを感じて、かわいいな愛しいなって思っちゃう。

でも、16歳の男の子なんて、完璧じゃなくていい。わたしが想像するよりもずっとシビアで、失敗が許されない世界に中学生のときから身を置いてきた金指くん。だからこそ、張り詰めた気持ちがほぐれて、笑顔になっていく姿にほっとする。「かわいい」「かっこいい」みたいな褒め言葉を全部花束にして金指くんにプレゼントしたい。自信をつけて変わっていく姿を見るのが一番すき、だいすきだから。

少しずつ、「かわいい最年少」だけではいられなくなってきて。いや、金指くんは最初からそのつもりはなかったけど。声が昔よりも低くなって、苦しくなってきたオリジナル曲のソロパート。成長を証明しているようで誇らしいような、でもどこか寂しいような複雑な気持ちでいっぱいになるんだけど、それでも苦しそうにしながらも毎回一生懸命歌ってくれてありがとうって伝えたい。この夏も、歌ってくれて嬉しかった。

 

この夏の金指くんに触れて、好きの理由がどんどん象られていった。まだまだ整理し切れていない好きが、わたしの頭の中で散らばっている。そういえば、来月で金指くんの担当を名乗り始めて1年。この世界には苦しみも悲しみもなくなることはないけど、そんな世界だからこそ、美少年の存在はわたしにとって唯一の救いで、希望の光だよ。

16歳の夏も好きでいさせてくれてありがとう。