キミの幸せを祈るうた

Supermanじゃなくても君を守りたい

君を知るための旅はまだ始まったばかり

ここ数年、昔に比べてTwitterやブログで自分の気持ちを文章にすることが随分減ってしまった。仕事や日常の忙しさが大きな要因だと思うけど、それ以上に自分の感情に鈍感になってしまっている感覚は実はかなり前からあった。それはのぞむくんへの気持ちを何かに依拠して表現することがすっかりできなくなってしまったから。前回のブログにも書いたように、その時々の等身大ののぞむくんではなく、概念としての「小瀧望」や思い出の中ののぞむくんに思いを馳せていたから、何を語っても懐古話や抽象的な表現しかできなかった。それでも何度もTwitterで呟こうと書いては消してを繰り返して、でも納得できる文章が書けなくて、どんどん自分の気持ちを表現することが減っていってしまった。文章を綴ることは、自分の備忘録の意味もあったから、自分の中でしっかり担当への気持ちを振り返ることができるなら書かなくてもいいやと諦めていたけど、いざ金指くんに降りるかどうか悩み始めたとき、自分がどういうきっかけで金指くんを意識して、好きを加速させていったかがなかなか思い出せなかった。今ですら曖昧な記憶を何とか呼び起こして思い出しているところだけれど、数年後の自分も金指くんを好きになった経緯を忘れることのないように、自分のために書き残しておこうと思います。

本当の意味での美 少年との出会いは2017年10月あたりだったと思う。当時はまだ美 少年という名前ではなく、東京B少年だった。明確には記憶に残ってないけれど、確かユニット名は聞いたことがあったし、昔同ユニ担だった友達が東京B少年に降りたこともあって認知はしていた。そして誰もが口を揃えて「7WESTが好きだった人は絶対B少年を好きなはず!」と言っていたのも、わたしの胸に残っていた大きな理由だった。そして、長い付き合いのオタク友達が「サオリちゃんは絶対佐藤龍我くん!」と言うもんだから、わたしはすっかり東京B少年に興味を持ってしまった。しかし、実際画像か何かで彼らを見たときは、顔だけなら那須くんがタイプかな~?とぼんやり考えていた。でも少クラで歌って踊る姿を見ているうちに、長い手足をまだ上手に動かせず、ちょっと猫背気味に踊る姿が昔ののぞむくんと重なってしまい、「びーちゃんならやっぱりりゅがぴ!!!!」と佐藤龍我くんを推すと決めたことを覚えています。このとき、今担当を名乗っている金指一世くんがわたしの琴線に触れることは全くなく、「体が小さくて口パクが下手っぴな生まれたてのヒヨコみたいな子」みたいなわけが分からない印象。まさか数年後に降りていることなんてこれっぽっちも予想できなかった…。その後も、少クラを見るときには東京B少年をゆるっとチェックする程度。ジャニーズWESTの露出すらちゃんとチェックできない時もあったので、本当に気が向いたときに見るような感じでした。YouTubeでジャニーズJr.チャンネルが始まってから彼らの性格やキャラクターを知ったくらいし、本当に親戚のおばちゃんみたいな感覚で彼らを見ていたのだけど、録画していた少クラを遡って見ているとしっかり美 少年のところにチャプターを打っているし、興味を持って彼らを見ていたことは確かだなと思う。

ここまではしっかりと自分の中で記憶があるんだけど、金指くんを意識し始めたきっかけはすごくぼんやりとしか覚えていない。ちょうど2018年11月放送、Act-Showを披露した回だった。いつものように佐藤龍我くんを中心に見ていたところ、金指くんに目がとまる。「あれ?金指くんのダンス好きかも…?」「待って、めっちゃイケ化してる!?」というところから始まって、金指くん中心にAct-Showを見始めて止まらなくなったことが全ての始まり。ずっと仲良くしてる龍我担の友達に「金指くんが成長してきてどんどん顔がタイプになってきて焦ってる」と吐露したあたりから、B少年を見るときは龍我くんを追っていたはずなのに金指くんから目が離せない病にかかり、自分でも「うわ~~~~(困惑)」と思ってた。でもTwitterではほとんど金指くんについて話題にしたことがなく、何であのときもっと頑張って気持ちを言葉にしなかったんだ!!って自分を殴ってやりたい。でも振り返ると少クラのはいびーのコーナーでほうきチャレンジ(ほうきを手の平で支えて何秒保てるか)を見て、「一世くんかわいい」って呟いてて、「ハァ!?!?一世くん!?」って一世くん呼びしている自分にめちゃくちゃ驚いた。ちなみに、一度も一世くんなんて口に出して呼んだことはない。照れて恥ずかしくて呼べない…。昔の自分は怖いもの知らずだなって思った(笑)ちなみに、意識するきっかけはAct-Showだったけど、実は2018年9月からSing along songを歌う金指くんを見て「金指くんが美少年になってる…!」と呟いていたり、美Tubeの金指くんクイズを見て「お顔がめちゃめちゃ可愛い~!」って騒いでたり、以前から名前を挙げていたことがTwitterにも残ってるから、やっぱり好みの顔だったのは間違いない。

そんな感じで、わたしが金指くんを意識してから降りるきっかけになったサマステまでは、ほんのちょっと空白がある。実は、毎回美 少年が現場を発表する度に申し込みはしているのだけど、これまで現場に入ったことがなかった。チケットがなかなか当たらない、それに尽きる。そう、これまで2年近くゆるっと推してきたのに全く現場と縁がなかった。それが今年の夏、やっと現場に足を運ぶことができた。夏バテで体調を崩し、もうダメだ倒れる~~~ってくらいのゲロゲロ状態で入ったサマステ。龍我くんを見るつもりだった。テレビを見るとき、金指くんのことを目で追ってしまうことには気付いていた。でも、わたしの推しは龍我くんなんだ!と何処かで言い聞かせてきたところがある。迷わずペンライトを赤色にしてつけた。ステージが始まって、彼らがパフォーマンスを始まったときに、この目で追っているのは紛れもなく金指くんだった。ごまかしていた気持ちをぶちのめされた感覚で、初めは戸惑って龍我くんを見ようともしてみたけど無理だった。追ってしまうのは金指くんだった。ペンラの色を変えようかとも思った。でも勇気が出なかった。

そんな中、迷いを捨てたのは金指くんのソロのとき。金指くんは、これまで練習してきたアクロバットをソロに取り入れていた。ラストにバク宙をするんだけど、この日はバランスを少し崩して手をついてしまった。タイミング悪く、この日はちょうどアイランドTVの配信の日で、絶対に決めたいという想いが見ている側にも伝わってきた。しかし、彼は失敗してしまった。そのとき、分かりやすく悔しい顔をして表情を曇らせた。そのまま、次の曲に行っても表情は曇ったままで、悔しさを隠し切れない姿がそこにはあった。わたしは、息が止まりそうになりながら双眼鏡で金指くんを追った。わたしは金指くんを何にも知らなかった。テレビやYouTubeで見せる姿はメンバーから一歩引いたところにいる物静かな男の子で、感情があまりない子だと勝手に思ってた。顔がキレイで、感情が読めなくて、アンドロイドみたいだなって実は思ってた。これまで雑誌やテレビで、金指くんは感情的なところがあることをメンバーが話していたらしいけど、ゆるりとしか見てこなかったわたしは新規と同じで、全くもって無知だったからそういう部分があることを知らなかった。でも金指くんが感情を抑えきれずにいる姿を見て、目が離せなくなった。こんな顔して悔しがるんだ…ってびっくりしたし、負けず嫌いな一面が驚きだった。アイドルはステージ上ではどんなことがあっても笑顔でいるべきだと思うし、顔に出すのは幼さの証拠かもしれない。でもわたしは、金指くんの人間くささみたいなものにぎゅっと心を掴まれて、もうどうしようもなく夢中になってしまった。そこからはきっとほとんど金指くんしか見ていない。ペンライトの色は変えなかったけど、それは迷いじゃなくて、ペンライトの色を変える時間も惜しいくらい、どんな表情も一瞬たりとも見逃したくないと思った。実は、この感情の奪われ方はのぞむくんに降りたときに少し似てる。その話は長くなるのでまたいつか機会があったら。

そこからは転がり落ちるかのように、好きが加速していった。次の日もサマステに入った。わたしにとって最後のサマステだった。この日は迷いなくペンライトをピンクにして、思う存分金指くんを見た。もうこのときに、どこか覚悟はあったのかもしれない。推しという言葉だけでは足りない存在になるかもしれないって。そこから自分の手が届く範囲で過去の金指くんを知る旅に出た。めんどくさがりが功を称して、過去の少クラは全部残っていた。今の時代は美TubeもアイランドTVの動画もある。Twitterを探せば、金指くんの過去を何でも知ることができる。知れば知るほど好きになって、たまらず金指担に降りた。でも、今でもわたしが知っている金指一世くんはまだほんの一部だ。もっと知って、もっと好きになりたい。金指くんを知り尽くした後も、何度もこの記事を読んで、降りたときの想いを噛み締めたい。そのためにこの記事を書いた。これからも、自分の感情に蓋をしないで、多少上手く言葉にできなくても形に残していきたい。それがジャニオタとして必要な作業だと思っている。

わたしの金指くんを知る旅はまだまだ始まったばかりだ。